不登校新聞

390号 (2014.7.15)

【当事者手記】長崎県内の不登校・ひきこもり9名が情報誌創刊

2014年07月11日 17:58 by kito-shin
2014年07月11日 17:58 by kito-shin

編集部メンバー。中央下が古豊慶彦さん

 はじめまして。長崎県に住んでいる、古豊慶彦(26歳・男性)と申します。
 
 僕は、中学校と高校で不登校を経験しました。理由はいまだにわかっていません。なんとなく、学校という場所に自分が合わなかったんだろうなぁと思っています。
 
 高校を中退した後、高卒認定試験を受け、県外の大学を受験しました。受験といっても筆記試験ではなく、実際に講義を受けてみてレポートを提出することと、面接を受けることの2つが課題でした。面接のなかで「将来どういう職に就きたいか」を問われ、テキトーに答えました。僕の目的は大学で知識を得て将来へつなげることではなく、大学という場所に行って「大学生」という肩書を得ることと、県外でひとり暮らしをすることだったからです。
 
 さて、僕の気持ちなどまったく知らない面接官は、けっこう渋い顔をしていました。僕が語る「この大学へ入りたい!」という熱意が伝わってこなかったのでしょう。手応えなく面接は終了し、僕は大学を後にしました。
 
 帰り道、あまりにも自分が将来何をしたいかがわからなかったので、けっこう真剣に考えていました。その時ふと思いついたのが、不登校の子どもたちと関わりながら生きていきたい、ということでした。
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