不登校新聞

251号(2008.10.1)

第6回 学校は閉ざされた場所

2014年07月17日 14:51 by 匿名
2014年07月17日 14:51 by 匿名

連載「学校のナゼ」


 9月に入ると、不登校をする子どもたちが増え、さらに苦しさから自ら命を絶つ子どもたちのニュースが後を絶たない。そして、10月13日は体育の日。夏休みが明けた学校では運動会に向けての練習が行なわれている。その厳しい練習や運動会をきっかけに不登校になるということもめずらしくはない。そうした「運動会におけるナゼ」について、今回は本紙読者の奥野しのぶさんに執筆していただいた。

 子どもたちの夏休みが終わり、学校では2学期が始まった。学校へ行くことを苦にもっとも自死が多いというこの時期に運動会の練習が始まる。

 つい数日前には競泳試験に一喜一憂していた子どもたちが、今度は日中の猛暑とグランドの激しい照り返しにさらされる。先生方もさぞかし暑くてしんどいことだろう、と気づかうのも束の間。すぐにこちらが苦しめられることになる。

 私は小学校の近くに住んでいるので、家にいると、スピーカーを通じて行進やBGMの音とともに先生の怒鳴り声が聞こえてくる。いつのころからか、吐き気をもよおすようになった。何を怒鳴っているのかはよくわからないが、少なくとも人に何かを伝えようとする「言葉」には聞こえない。
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