不登校新聞

創刊号(1998.5.1)

【相談】「ともだちが……」

2013年03月06日 14:50 by koguma
――小四から不登校をしている息子が、新学期になって、時々学校に行く、という生活をしています。いつも、親として、地域の中で孤立せずに、学校に時々行く生活や、学校に行かない生活を認められたうえで、生活したいと思っています。今、回りの人に少しづつ、本当に思っていることを言い始めて、ずいぶん気持ちがのびのびしてきました。

 そんな中、息子が「学校休んでいると友達と遊びにくい」と言います。一番仲の良いお友達が、毎朝「今日学校に行ける?」と電話をくれ、学校が終わると一緒に遊び、遊んだあとも、必ず「明日、学校に行ける?行こうね、行こうね。」とさそってくれます。背景には「学校に行かなければだめ、休むのはよくない」という想いがあると思いますが、でも、先生や親に言われてさそってくれているのではなく、その子どもさんが、自分でとっている行動です。しかし、それが娘にはつらいようです。こんな時、どうしたらいいのでしょう。

 地域の中で孤立しないで暮らしあっていこうという姿勢はすばらしいですね。それには、周りの人の理解が大事で、おっしゃる通り、時々休むことも、全く行かないことも、いろいろな成長の姿が認められるといいですね。

 でも実際にはなかなか認められず、とくに、子どもたちが、学校を休むことを罪悪視する価値観を身につけていますから、大人の世界以上に、つらいことになってしまうということも多々あります。

 学校に行こう、行こう、とさそって下さるお友達は、だれにたのまれたのでもなく、自分の善意と、自分の素直な気持ちから、朝の電話、いっしょの登校、遊び、別れ際のさそい、と熱心にやって下さる。息子さんは、そのお友達と遊びたい。そのお友達の気持ちに応えて登校した日は遊びやすいけれど、そのお友達に合わせて、毎日登校するのも無理を感じてどうしていいかわからない、という苦しさにお子さんが直面されているのだろうと思います。

 新学期に入って「時々登校する」という形は、がんばって、無理な登校をしている例に多くみられますが、あなたの息子さんは、その仲良しのお友達の存在が大きくからんでいるようですね。息子さんにとって、つらい事を放置すると、それがストレスとなりさまざまの、もっと苦しい状況も生まれてきます。

 ここは、やはり、お母さんの出番でしょうね。毎日登校催促を受けることが、自分の気持ちで動くことをしづらくするので、それはもうやってくれないでいいことや、でも、学校休んだ日も、一緒に遊びたいこと、声かけてくれたり、立ち寄ってくれていいことなどを、お母さんから、きちんとお友達に伝えたらどうでしょう。もちろん、今までのつきあいに感謝しつつ、お子さんとも、どう話すか相談のうえで、相手の子が傷つかない話しかたを考えて慎重に伝えていく必要がありましょう。私達の経験によれば、大人よりも、子どもが率直にわかってくれることも多く、信頼して話してみてはいかがでしょうか。お子さんの親や担任の先生とも意志の疎通を電話ででもしておけばよりベターだと思います。(東京編集局 奥地圭子)

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