不登校新聞

245号(2008.7.1)

お父さんと不登校「大丈夫、信じているから」

2014年09月11日 14:43 by nakajima_

 仕事場での人間関係で、責任者の不合理な対応に心を痛め、ごまかし笑いで頭を下げて、その場をやり過ごす。内心の苛立ちを鎮めようと努力をしながら帰途につく。早く家に着いて、ホッとしたいと思う。

 わが家のドアを開けて居間に入ると、家内からは私を責め立てるような険しい眼差し、娘は、TVに見入りながらも私を避けるような刺々しいうしろ姿。昼間の仕事場での責任者が取ったと同じ態度がそこにある。

 私を見下し、責めつけ、無視されるつらさ。仕事場と異なるのは、わが家では、私はごまかし笑いができないこと。

 娘は、高2のとき学校に行けなくなり、家を出られない状態で2年が過ぎた。不登校について家内と私の学びはいく分か深まり、娘の感情の激しい爆発の頻度は減ってきた。しかしながら、体調、友人、バイト、学歴など、思い通りにならない不安と不満で、ことあるごとに心が暴れだす。けれども、私自身の仕事と生活についての、将来への不安と不満もハンパではない。

 帰宅し家族のようすを見て、私の内心のいらだちは一挙に復活し高まり、絶望的な気分に襲われる。不登校の親の会で学んだ、「親も大変だけど、何よりつらい思いをしているのは、当の子どもである」という言葉を思い出し、いらだちを家内や子どもに向けないように、無言で堪える。
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