不登校新聞

394号 (2014.9.15)

不登校Q&A「2学期からは行くって言ったのに」

2015年08月20日 16:03 by koguma


【質問】
 今年、中学2年生になる息子が5月の連休明けから不登校になりました。最初は何とか学校に行かせようとしましたが、テコでも動きませんでした。
 
 夏休みに入り、「2学期からはきちんと行くから」と息子が言うので休むことを認めていましたが、2学期が始まってからまだ1日も登校しておらず、部屋に閉じこもってパソコンばかり。親としてはガックリ来てしまいました。どのように息子と向き合えばいいのでしょうか? また、登校するように、少しずつ促していったほうがよいのでしょうか?

【回答】
 これまで出会ったどんなお子さんも、かんたんに不登校を始めた人はいませんでした。なぜだと思われますか。どの子も「学校は行かねばならない所」と思っているからです。でも、どうしても行かれない、行きたくないときに不登校が始まるため、まず大切なのは行けない気持ちや状況を理解されて、安心して休めることです。行かねばならないと思っているため、「学校がつらい」「イヤだ」ということがあってからもしばらくガマンして通うため、とうとう休み始めたというときはとても傷ついたり疲れたりしていて、心も体もヘトヘトな状況なのですから。
 
 では、「2学期からはきちんと行くから」という言葉が出たのは、なぜでしょうか。

心のバランスを取るための一言


 それは先述したように、「学校は行かねばならない」と思っていると、休むことは後ろめたく、また親を心配させるので、「2学期は行く」と言うことによって、やっと休めるわけです。子ども自身が無意識に心のバランスを取っていると言えましょう。
 
 もちろん、本気で「2学期は行く」と思っている子もいます。しかし、どのくらい休みが必要か本人もわかりません。仮にその充電期間が終わったとしても、イヤなこどがあった元の学校に通いたいと思うかは、別問題です。
 
 親としては、子どもの言葉を信じて「2学期から登校するならまぁいいや」と思い、1学期の休みを認めてきたので、裏切られた気持ちでがっかりされたのでしょうが、これで、2学期からの登校は無理、または合わないとわかったのですから、わかっただけよかったと思います
 
 部屋にこもってパソコンいじりの生活も受けいれ、必要な充電期間ですから安心して楽しくすごせるように心がけられてください。登校への声がけはなさらないほうがいいと思います。「わかっちゃいるけどできない」、そんなときに声をかけられるのは、よりつらいです。お子さんの気持ちに寄り添い、学校に行く・行かない・に親がこだわらず、本人のやりたいことに協力し、楽しく暮らせる日々になるといいですね。(奥地圭子)

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