08年5月末、新潟市の複数の公立小学校長が学校に登校していない子ども13名の保護者に対し出席督促書を渡した。今回の出席督促書はフリースクール「ホームスクーリング塾 P&T」(今年7月に名称変更予定)に通う子どもたちにしか渡されていない。新潟市教委は督促理由を「今回のケースは不登校ではなく、保護者が学校へ出席させないケースと判断したため」だと説明した。また、P&Tについては「存在を知らなかった」と話している。本紙取材によれば、今回、督促を受けたすべてのケースが、子どもの意志に基づく不登校だった。
今回、新潟市教委が出席督促書(※メモ参照)を送付したのは13名。過去には出席督促書が送付されるケースは全国的にめずらしくなかったが、同時に多人数へ送付されたケースは稀である。
市教委によれば、昨年07年10月以降、複数の保護者から「ホームスクーリングをしたい」との理由で欠席させるとの訴えが相次ぎ、今年08年2月には一度も学校に登校していない子どもの保護者からも同様の訴えによる欠席があった。これを受け市教委は「異常な事態」だと判断。各学校長と協議のうえ督促書が送付された。
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