
連載「不登校の歴史」
「不登校新聞」第1号が、1998年5月1日、無事創刊された。マスコミへの記者会見には、何社も来てくれた。「登校拒否を考える全国ネット」のあちこちの会が協力してくれ、申込みは、6000部にのぼった。電話、FAX、郵便、申し込み、問い合わせ、お金の管理、次の編集や取材など、いろいろな人が手伝ってくれたからできたものの、てんやわんやというのは、ああいうことを言うのだろう。
発送がまた大変だった。それは、まったく、いまにいたるまでそうなのだが、不登校の子どもを持つ母親たちが、今号は12名、次の号は10名、という具合に協力くださった。前日に、まず、住所宛名を書いた帯封の準備がある。発送当日は、朝から日暮れまで、そのお母さんたちが、折ったり、ノリづけしたり、本当に手がインクで真っ黒になっての作業であった。まったくのボランティア協力だが、雰囲気は、とても楽しそうだった。「いや、ほんとに来るのが楽しみですよ」といっておられた。作業しながら、いろいろなことを心おきなくしゃべれるのが楽しいのだという。終わったら残れる人で飲みにいったりもして、「これが楽しみでね」という人もいた。
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