連載「不登校の歴史」
96年11月30日付で、「登校拒否を考える全国ネットワーク」は、日本の子どもの現実を、国連子どもの権利条約NGOカウンターレポートとしてまとめた。国連に提出するとともに、政府にもつきつけた。何号にもわたって内容を紹介してきたのは、当時の登校拒否の状態をFonte読者にも知っていただきたかったからである。
「登校拒否と子どもの人権―今、どうなっているか―」と題するこのレポートは、前号までで入りきらなかった部分を少しつけ加えて、今回で紹介を終える。
前号の続きには、「余暇、レクリエーション及び文化的活動」の項がある。「そのなかの条約31条の『休息の権利』について政府はまったく述べていない。しかし、日本の子どもたちは学校に関わることで忙しく、極度の疲労を抱えている子も少なくない。にもかかわらず、何の手だてもうっておらず、休息の権利が認められていないため、登校拒否・不登校にならざるを得ない状況があり、登校拒否・不登校をしている子どもは、登校を強制されてしまう現状がある」と指摘した。
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