不登校新聞

239号(2008.4.1)

Q&A「愛情不足を訴える娘」

2014年10月23日 14:38 by 匿名
2014年10月23日 14:38 by 匿名


Q.最近、わが家にひきこもっている娘から「私は愛されていない」「愛してほしい」と、急に訴えられました。もちろん、親として娘を愛していますし、娘がひきこもっている状態も認めているつもりです。それなのになぜ、娘は「愛情不足」を訴えるのでしょうか?

A."愛”とは何かといった命題についての解説は哲学書に委ねるとしましても、「愛されたい」「愛されていない」という心境は一体どのようなところからくるものなのでしょう。

 一般的に、ひきこもる青年たちは心を傷つけられ、多くの場合、強烈な不安を抱いています。"社会にとり残されてしまった自分”、"これから先も、親に迷惑をかけなければ生きていけない自分”などなど、さまざまな思いをもって苦しんでいます。こうした持って行き場のないつらさを「愛されていない」というかたちで表現することはよくあります。そして「愛されたい」とは、こうしている自分という存在を認め、まるごと大事にしてほしいというメッセージではないかと考えられます。
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