不登校新聞

237号(2008.3.1)

娘に教わる家族のイロハ

2014年11月05日 14:53 by 匿名


 昨年の11月から12月にかけて、ここ北カリフォルニアのおしゃれな街で、私は絵画とガラスのアーティストの2人と展覧会をしていた。タピストリーを織ることが自分の大好きな仕事であるのだが、アメリカ人の「布は手芸」的な反応、文化のなさにうんざりしていた。ときにはキルト、編みもの、刺繍、織物のちがいを説明しなければならなかったし、わかったあげくには「あなたは100年前に生まれればよかったのに」とか言われる始末。こんな国に10年もいて、アーティストとして土台も築けないなんてとついに切れてしまった。

 夫デニスに「もうわたしは日本に帰る。向こうではいろんなギャラリーで個展をしてくれと頼まれてるんだし、教室で教えることだってできる。ここにいたら『いいご趣味ですね』で終わってしまう。私の老後はもうすぐなんだから、あと15年も作家活動ができればいいところだ。この国は心が貧しすぎる」とまくしたてた。
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