不登校新聞

237号(2008.3.1)

第237回 不登校の実際のつらさ

2014年11月05日 14:28 by 匿名
2014年11月05日 14:28 by 匿名
 

連載「不登校の歴史」


 前号まで紹介してきたが、全国ネットのカウンターレポートでは、不登校にかかわる人権侵害によって傷ついた子どもたちの現状を述べている。以下に2点、補足する。 

「退行現象」

 大きい年齢の子が赤ちゃん返りし、ミルクを飲ませてもらう、いっしょに寝る、親と離れられず、親がトイレ・買い物にも行けない状態となる。本人の強い不安、つらさが背景にあるが、周囲に理解されず、自立させない親が悪いと非難される。

「家庭内暴力が出る」

 子どもがひどくつらく、自己否定の極地にあるとき、ものを投げる、ふすま・壁をこわす、、包丁をふりかざす、殴るなどの暴力が出る。とりわけわかってほしい母親に出やすい。しかし、その気持ちが理解されず警察が呼ばれたり、強制入院になったりする。親が家にいられず一人暮らし、逆に本人が一人暮らしとなる例、親が金属バットで子を殴殺した例、金銭の要求が激しく悲劇を生む例なども生じている。
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