オリジナルでつながろう!!



 切符という旅のお供を胸ポケットに入れなくなって、どれほど経ったかという5月のとある日。五感の奇術師が集う、年に一度の刺激たっぷりな宴が現代の天空の城にて催されると聞き、私は緑のペンギンくんとともに旅に出た。

 その城には何度も訪れたことがあるが、何度来ても巨人のノコギリに目が行く(ざっと100mはあれば持てるのだろうか?)。そのほかにも大きな映し箱に、大きなカラーボールと大きなものづくしだ(流石はビッグというだけある)。

 それを納める城も大きい。一つの部屋に一つ目の巨人が50は入る。それほどまでに広く吹き抜ける部屋だ。その部屋に一歩足を踏みいれると、所狭しと魅惑のアイテムを並べ、奇怪なパフォーマンスで客寄せをするアーティストたちが出迎えてくれる。ある者は輝く首飾りを、またある者は幻想的な絵。どれも同じものは一つとして存在しない。

 しかし案内書はあれど案内人や立て札がないため、いま自分がどこにいるのか分からない。数えるほど迷子になった。来年はもっと現在地がどこなのか分かるように工夫してほしいものである。

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