沖縄戦の「集団自決」をめぐる高校日本史の教科書検定問題(メモ参照)で、07年12月26日、渡海紀三朗文科大臣は、教科書検定審議会(杉山武彦会長)の調査審議を受け、訂正申請を承認した。今回承認された教科書は、出版社6社の8点。「集団自決」についての軍の関与を認める記述を認めたものの、「軍による強制」という表現は認めず、「強制」の記述削除を求めた検定意見も撤回しなかった。
今回問題とされた教科書は、出版社が06年4月に検定申請したもの。教科書検定審議会は、07年3月の教科書検定で「集団自決」について「軍の強制」という記述に「誤解するおそれのある表現」という検定意見をつけ、承認のためには「修正」が必要としていた。これを不服とし、沖縄県では大規模な検定撤回を求める県民大会が昨年9月に開催され、出版社も11月に訂正申請をした。
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