不登校新聞

創刊号(1998.5.1)

【論説】「創刊にあたって―生命の側に立って」

2019年07月10日 12:50 by koguma
2019年07月10日 12:50 by koguma

 生命をもつものは、皆、同種であっても個々に違う。いつだか子どもたちと、ヒメジョン十本、ミミズ十匹ならべてみたことがあるが、どれ一つ同じものは無かった。

 人間の子どもも生命のかたまりである。個々の生命の在り様は色々であり、また、こうあるべきと期待されても、生命というものは、おのれが体験した空間と時間の重なりに素直に反応を出していく。 子ども・若者の不登校もまた、自然な生命の反応である。一個の生命たるその子にとって、そのとき、学校と距離をとることが何らかの意味で必要であったり、自然であったのだ。

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