不登校新聞

235号(2008.2.1)

かがり火 多田元

2014年12月03日 14:21 by 匿名
2014年12月03日 14:21 by 匿名


 暦は立春。冬来たりなば春遠からじ。近ごろしきりにこの言葉が浮かぶ。冬の厳しい寒さがあって、春待つ心が実感できたのに、温暖化は季節感も薄れさせるが。

 その季節感ではなく、子どもに対するおとなの寒々しい視線や態度とその渦中にある子どもの状況に出会うたび、この言葉が浮かぶのだ。重大非行に至る以前に虐待やいじめを受けた苦しみ、悲しみに満ちた生育史を背負った少年に、厳罰を、死刑を与えよと声高に言うおとなと後押しするマスコミ。いじめを無視し、いじめの温床を広げる学校。
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