みなさんは「球体関節人形」という人形をご存じだろうか。その名の通り、各関節の形状が球体になっているのが特徴で、さまざまなポーズをとらせることができ、最近では韓国などでも密かなブームを呼んでいる。今回は、その球体関節人形の作家である陽月さんに、人形作家になったきっかけや仕事についてのお考えなどうかがった。
――「球体関節人形」をつくるようになったきっかけは?
もともとは、デザイン関係の職場で働いていたんです。「サインデザイン」といって、石板やポップのデザインをおもに扱う仕事をしていました。ただ、「何かちがう」という違和感はずっとあって、自分にあったことはないかと探していました。そんなとき、天野可淡さんという方の球体関節人形の写真集に出会いました。本当に衝撃的で、「こんな世界があるのか。私もこんなインパクトのある作品がっくりたい」と思い立って、いま講師を務めている「ピグマリオン」という人形教室に通うようになりました。偶然に見かけたI冊の本をきっかけに、この世界に入って10年。いまの自分にぴったり合っているなと思います。
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