◎連載「ひきこもるキモチ」
約2年半ひきこもり、脱したのは、27歳の秋になっていた。
それまでも何度か生活を立て直そうとしたが、長続きしなかった。それは「みずからの意志」というよりも、健康にならなければならない義務感で追い立てられているだけだったからだ。気力が弱った瞬間に続かなくなった。挫折するたびに、何日も寝込んでまた元の怠惰な生活に戻っていく。
その年の夏、とうとう身体が限界にきた。つねに身体中が痛い。なにより、肛門筋が緩んで肛門とベットがこすれる感触が耐えられない不快であった。尻の皮膚が硬くなり、剥がすと血が出てきた…。
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