不登校新聞

231号(2007.12.1)

ほめたいんじゃ~! パート3

2014年12月18日 15:06 by 匿名
2014年12月18日 15:06 by 匿名


 自分の愛するものを勝手にほめちぎる企画「ほめたいんじゃ~!」が2年ぶりに復活。3回目となる今回も、注目してほしい! おもしろかった! 今こそほめてあげたい! と、みなさんのさまざまな思いをご紹介いただいています。今回は「サッカー選手」と「紅茶」をほめたいんじゃ~!

リケルメ"恐竜”という名の王様


 私はサッカー選手「リケルメ」をほめたい。

 「恐竜」。監督が戦術を考え、それに応じて選手を獲得し、1人の選手に頼ることは、ほぼない現代サッカーにおいて、その流れに逆行する前時代的なスタイルを評してそう呼ばれるサッカー選手がいる。名をリケルメ。

 中盤に王様として君臨するガチガチの司令塔である。すべてのパスはリケルメを経由し、すべての選手がリケルメのまわりを衛星のように走り回る。世界最高峰のボールキープ力を持ち、一度ボールを持てば奪われることはほとんどない。10秒近くボールを持つことはざらで、リケルメにボールが渡ったとき、ゲームは一時的に緩慢になる。そして確実に2、3人、視覚的にはさらに多くの選手を引きつけ、前線に芸術的なスルーパスを送る。その瞬間、相手チームの選手は夢から覚めたようになり、成す術はない。

 このようなスタイルからチームの戦術はまさにリケルメ自身である必要があり、彼のデキがチームのデキに直接影響する。リケルメがほとんど故障をしないとはいえ強豪クラブになればなるほど数多くの試合をこなさねばならない昨今ではそれだけのリスクを抱えてまでリケルメを獲得しようとするクラブは少ない。

 しかし彼をチームの中心にしたとき、そのチームはほかのチームとは別次元の華麗さを発揮するためにファンは多く、彼も今また、アルゼンチン代表というクラブとは異なる環境で最高の輝きを放ち始めている。 

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

『不登校新聞』のおすすめ

625号 2024/5/1

編集後記

625号 2024/5/1

『不登校新聞』のおすすめ

624号 2024/4/15

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

625号 2024/5/1

「つらいときは1日ずつ生きればいい」。実業家としてマネジメントやコンサルタント…

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…