不登校新聞

230号(2007.11.15)

中央教育審議会まとめ 要旨

2014年12月24日 16:00 by 匿名

● 現行指導要領の理念


 現行の指導要領は、子どもたちに必要な力は基礎・基本を身につけ、自ら学び、考え、主体的に判断、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力、豊かな人間性、たくましく生きるための健康や体力などの「生きる力」であるとの理念に立脚している。
 社会の変化の中、「生きる力」を育むという理念がますます重要になっている。

●子どもたちの現状と課題


 基礎的な知識の習得については一定の成果が認められるが、読解力や記述式の問題に課題がある。「学級崩壊」などに見られる自制心や規範意識の希薄化、生活習慣の確立が不十分なことやいじめによる自殺、体力の低下など、心と体にも課題は少なくない。

●課題の背景・原因


 指導要領の理念を実現する手だてがかならずしも十分でなかったことについては、次の5点の課題があったと考えられる。

①「生きる力」がなぜ必要か、文科省と学校関係者、保護者との間に十分な共通理解がなされなかった。教育は「ゆとり」か「詰め込み」といった二項対立で議論がなされやすい。しかし、知識の習得とこれらを活用する思考力等を関連させながら伸ばしていくことが求められている。

②自重性尊重のあまり、指導をちゅうちょする状況があったのではとの指摘がある。

③体験的、問題解決的な学習を重視する総合的な学習の時間(総合学習)を創設したが、各教科と総合学習の適切な役割分担と連携が十分に図られていない。

④各教科で知識を活用する学習活動を行なうためには、現在の小中学校の必修教科の授業時数は十分ではない。

⑤心や体の育成について、家庭や地域の教育力が低下したことを踏まえての対応が十分ではなかった。
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