ここ数年で、各自治体による子どもの権利条例の制定が広まっている。07年10月1日には26番目の子どもの権利条例「豊田市子ども条例」(愛知県)が制定された。また、12日には広島弁護士会が「子どもの権利に関する条例案(モデル案)」を発表し、注目を集めている。
子どもの権利条例は、国連子どもの権利条約を各自治体レベルで具現化を目指すもの。各自治体の条例は、①原則条例(子どもの権利の理念・原則・施策の方向性を定めたもの)、②個別条例(権利侵害に対する救済規定など)、③総合条例(理念、救済規定、施策の指針など)の3つに大別される。
日本で初めて制定された子どもの権利条例は兵庫県川西市の「川西市子どもの人権オンブズパーソン条例」(98年制定)。子どもオンブズマン(子どもの利益の擁護者)の特化条例として注目された。また、日本で初めて総合条例を制定したのが神奈川県川崎市(00年制定)であった。
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