2014年11月30日、本紙ほか5者共催で開催された「ひきこもりUX会議」では、8名のひきこもり経験者が「新しいひきこもり支援」を提案。今号ではそのうち2名(林さん、岡本さん)のプレゼン内容の抄録を掲載する。
今日は「医療と支援の使い方」というテーマについて、僕自身のひきこもり経験を交えながらお話したいと思います。「ひきこもり支援」という場合、とくに医療については、よいイメージを持っていない方も多いんじゃないかと思います。しかし、現実の選択肢として、最初からこれを否定してしまうのはもったいないと思います。
僕が受けた支援は「医療」「カウンセリング」「当事者グループ」と大きく3つに分けられます。まず「医療」についてですが、「怠けではない」と精神科医に言ってもらえたこと、そのことですごく安心できました。また、「ひきこもり」という言葉を知り、自分の立ち位置を把握できたことも大きかったです。ほとんど「救い」に近かったですね。「カウンセリング」では、当時ぐちゃぐちゃになっていた自分の思いを言葉で整理できましたし、「当事者グループ」に参加することで、自分と同じような人と出会えたこと、これも安心感につながりました。
いろいろ支援を受けた僕がよい方向にすすめたのはなぜか、一つには両親の存在です。
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