教室で机の前に長く座っていられず、すぐに立ち上がってうろうろしたり、教室から飛び出していく子どもたちが、どの学校にも多少はいるものです。
ところが、教室は机の前に座って勉強するところだと思っている親や教師にとっては、こういう子どもたちのふるまいがとても不可思議に見え、あるいはときにその域を越えて異常だとさえ見えるらしく「どうしてこの子はこうなの?」と口走ってしまう人が少なくありません。
いや、私たちだって、子どもを「ありのままに受けいれる」などと言いながら、はみ出しの度が過ぎれば、やはりこの問いに囚われてしまいがちです。「どうして」という問いはそれだけ素朴であるとも言えます。それに実際、これをあえて避けるというのも、かえっておかしいかもしれません。
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