「航空機のエンジンや計器類について、技術者に聞いてみたい」という編集部員の一言が企画となり、今回は日本の航空宇宙技術における研究開発の最先端である「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」に取材を行なった。
2003年10月1日、航空宇宙技術研究所(NAL)、宇宙科学研究所(ISAS)、宇宙開発事業団(NASDA)が統合され、宇宙航空研究開発機構(JAXA)となった。今回、取材に応じていただいたのは、東京都調布市にある航空宇宙技術研究センター。東京ドーム2・5個分という広大な敷地のなかで、超音速旅客機やエンジンなどの、さまざまな研究開発を行なっている。
航空機マニア必見の展示室
編集部がまず案内された展示室には、実験で使われた航空機やエンジンなどが所狭しと並べられており、ビデオによる解説ブースもあるなど、航空機マニアにはたまらないスペースだ。なかには、1962年製実験用航空機「クイーン・エア」の模型もおかれている。広報の方々のていねいな説明もあって、日本の航空技術の移り変わりを肌で感じることができた。
さて、いよいよ本題。今回の目的はただ航空機やエンジンの試験設備や開発研究現場を見るだけにあらず。「何でこの仕事に就いたのか」「どんなところがおもしろいのか」など、JAXAで働く大人の声を聞くのが真の目的だ。今回は、エンジンの研究者とパイロットのお2人に話が聞けることになった。
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