不登校新聞

227号(2007.10.1)

書評「貧困襲来」

2015年01月22日 15:13 by 匿名
2015年01月22日 15:13 by 匿名

『貧困襲来』著者・湯浅誠 発行・山吹書店

 格差が問題だというとき、私は「じゃあ勝ち組は幸せなんだろうか?」という素朴な疑問をずっと持っていた。べつにヒルズに住みたくないし、うらやましくもない。ホリエモンが持ち上げられていたときも、同世代の私は、なんだか不幸な人だと感じていた。だって、顔が"灰色”なのだ。

 湯浅誠さんは、格差ではなく、貧困が問題なのだという。貧乏(おカネがない状態)でも豊かだということは、じゅうぶんあり得る。しかし、貧困(おカネ以外の基盤もなく、おカネもない状態)は、ほんとうに貧しいと。貧困は、いわば"溜め”のない状態だという。
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