社告
全国不登校新聞社は1998年5月に「不登校新聞」を創刊、NPO初の新聞社で唯一の不登校専門メディアとしてスタートし、2004年6月には「Fonte」と紙名を変更、不登校だけではなく、子どもをめぐる諸問題やひきこもりやニートなど若者問題にも広く目を向け、新聞発行事業を展開してきました。読者のみなさまをはじめ、多くのみなさまに支えられてのことと深く感謝申し上げます。
しかしながら、インターネットの普及や活字離れなど、情報環境の変化もあり、購読部数は漸減を続けており、このままでは来年度の事業継続は困難と見込まれる状況にあります。現段階で300部、購読部数が増えれば、当面、事業継続は可能ですので、購読部数の回復、増加のため理事、スタッフは最大限の努力を尽くす決意です。しかし、今年度上半期(9月まで)の状態を見て、継続困難と判断せざるを得ないときには、10月1日号の紙面において2013年3月末をもって休刊とする旨、あらためて社告でお知らせいたします。
事業継続は理事・スタッフの心からの願いです。読者のみなさまのご理解とご協力をお願い申し上げます。読者のみなさまにもご協力いただければ幸甚です。
2012年4月15日 特定非営利活動法人 全国不登校新聞社
社告を見ていただけたと思う。3月末の臨時総会で決めたものである。総会の前に理事会も2回開いた。編集部で働くスタッフも含めて、考えあった末の「休刊予告」だが、断腸の思いである。
1997年、学校に苦しんで自殺や体育館放火があったことをきっかけに「不登校から学んだり築いてきた生き方をもっと広く知らせたい」「当事者の立場に立つ読者参加型の自分たちのメディアを持ちたい」との思いから、NPO法人全国不登校新聞社を立ち上げた。
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