不登校新聞

225号 2007.9.1

07’夏の全国合宿in静岡

2015年02月10日 14:27 by 匿名
2015年02月10日 14:27 by 匿名

 07年8月25~26日、「登校拒否を考える夏の全国合宿」が静岡県伊東市で開催され、全国各地から640名が参加した(うち子ども220名)。この合宿は、登校拒否を考える全国ネットワークが毎年開催しているもので、今年で18回目。各地のフリースクール紹介を皮切りに、子どもやOB・OGのシンポジウム、地域別の親シンポジウム、渡辺位さんの講演など、多岐にわたる企画が催され、2日間にわたって、参加者は熱心に聞き入っていた。

 子どもンポジウムには、4人の不登校当事者が登場、それぞれ自分の経験を語った。

 中学生になってから急にいじめを受け、その後、不登校した富山雅美さん(17歳)は「学校は死にたいと思いながら行き続ける場じゃない」と訴えた。また、秋田匠さん(18歳)は「よく『将来はどうするの?』と聞かれるけど、いまは学校に行っても、行かなくても、働いていても、将来が不安定になることがある。不登校の人にだけ『将来は?』と聞く意味があるのだろうか」と語った。自分自身を見つめ、実感から生まれた言葉は、会場から多くの共感を得ていた。

 大事なのは子どもの決断

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「不登校の要因はいじめ」子どもと教員、認識差に6倍の開き

624号 2024/4/15

東京都で2万円、富山県で1万5千円 全国の自治体で広がるフリースクール利用料の補助のいま

622号 2024/3/15

「不登校のきっかけは先生」、「不登校で家庭の支出が増大」約2800名へのアンケートで見えてきた当事者の新たなニーズ

619号 2024/2/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…

622号 2024/3/15

「中学校は私にとって戦場でした」と語るのは、作家・森絵都さん。10代に向けた小…