
07年8月25~26日、「登校拒否を考える夏の全国合宿」が静岡県伊東市で開催され、全国各地から640名が参加した(うち子ども220名)。この合宿は、登校拒否を考える全国ネットワークが毎年開催しているもので、今年で18回目。各地のフリースクール紹介を皮切りに、子どもやOB・OGのシンポジウム、地域別の親シンポジウム、渡辺位さんの講演など、多岐にわたる企画が催され、2日間にわたって、参加者は熱心に聞き入っていた。
子どもンポジウムには、4人の不登校当事者が登場、それぞれ自分の経験を語った。
中学生になってから急にいじめを受け、その後、不登校した富山雅美さん(17歳)は「学校は死にたいと思いながら行き続ける場じゃない」と訴えた。また、秋田匠さん(18歳)は「よく『将来はどうするの?』と聞かれるけど、いまは学校に行っても、行かなくても、働いていても、将来が不安定になることがある。不登校の人にだけ『将来は?』と聞く意味があるのだろうか」と語った。自分自身を見つめ、実感から生まれた言葉は、会場から多くの共感を得ていた。
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