開校に向けて準備の日々


 廃校を借りて創る学校、といっても、資金準備は本当にたいへんだった。05年9月、設立発起人準備会を開催。規約、パンフレット、特区提案内容、教員候補、評議員構成、理事選出など、何回かの会合で決めていった。理事に東京シューレ関係者以外の外部役員として、汐見稔幸さん、山下英三郎さん、喜多明人さんに入っていただけたことは、本当にありがたく、うれしかった。勇気百倍と感じた。

 10月、東京都・葛飾区・東京シューレと三者会議が都庁で持たれ、顔合わせや必要書類の確認、今後の手順などを打ち合わせた。その内容を発起人準備会に報告、寄附についての協議と予算検討をし、都に予算を持参した。この予算設定が難しかった。お金さえあれば、いくらでも設備をよくしたい。しかし、どのくらい寄附をお願いできるかわからないうえに人件費の設定も難しい。開校後しばらくは環境整備にお金が必要で、人件費を抑える予算にして持参すると「低すぎて教員が集まらず、また、すぐ辞めて安定しない」とやりなおしになる。逆に人件費を上げた予算を持参すると、「人件費は固定で、いったん決めると下げられない。生徒減でもやり続けられるか再検討を」と、やりなおしになる。つごう5回は、都とのやりとりをしてつくり変えた。

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