連載「発達障害の息子と歩んだ16年」vol.5


 発達障害で不登校の子どもを持つ親が本音を語るロングインタビュー連載「発達障害の息子と歩んだ16年」。今回は障がい告知のその後についてお話をうかがった。

――前回のお話で「告知」の際、自分の強みの部分をわかりやすく説明してくれたのがよかったとのことですが具体的には?
 「高機能自閉症の集中力」というくだりのなかで、「疲れを知らない、集中するパワーは驚きに値する」「凡人にはまねができない」「そのパワーが職業に生かせる『才能』」という部分、これこそまさに"光”と思えたところです。私自身、最大の課題は「セルフエスティーム(自尊感情)を育てること」だと感じていましたから。
 
 「どうして僕はちがうの」と書かれた資料に続く説明のなかで、「集中力というパワーは『才能』」であるという指摘が、息子に"光”を射し、親である私たちには最大の導きとなりました。
 
 平岩先生の発達外来を通じ、息子は未来の夢を持てる子に成長していました。具体的には「なるには式」と言って、「〇〇になるには」というように、何が息子に必要かを考えさせるなかで、息子の特技を褒め、息子に自身の夢を語らせてくれていたからです。
 
 私は発達障害でよかったと、今でもときどき話します。要するに、凡人である私たちとのちがい。「集中力という才能が夢につなげられるのはすごいね」って。


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