本書は小学1年生から中学生に至るまで不登校した著者の実体験を漫画化した作品です。良くも悪くも、著者が影響を受けた大人が「9人の先生」として登場します。その最後、9人目は漫画家の鳥山明さん。言わずと知れた『ドラゴンボール』の作者です。
こう書くと、ついそちらに目が向きがちになりますが、本作のもう一つの魅力は「不登校した子どもの気持ちが克明に描かれている」ということ。
学校に行けない自分をどう捉え、何に苦しみ、どんなことがうれしかったのか。不登校の子を持つ親として一番知りたい「うちの子、何考えているんだろ?」という部分がギュッと詰まっています。
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