不登校新聞

335号(2012.4.1)

ドキュメンタリー「隣る人」

2013年07月30日 14:32 by kito-shin
2013年07月30日 14:32 by kito-shin


【ストーリー】

地方のとある児童養護施設。ここではさまざまな事情で親といっしょに暮らせない子どもたちが「親代わり」の保育士と生活をともにしている。マリコさんが担当しているのは、生意気ざかりのムツミと甘えん坊のマリナ。本来、親から与えられるはずの愛情だが、2人にとっては競って獲得しなければならない。マリコさんを取り合ってケンカすることもしばしばだ。そんなある日、離れて暮らしていたムツミの母親が「いっしょに暮らしたい」と施設にやってくる。壊れた絆を取り戻そうと懸命に生きる人々の、平凡だけど大切な日々の暮らしは今日も続く。

公開 5月中旬~ ポレポレ東中野 ほか 全国順次公開

【解説】
 新聞やテレビで、たびたび報じられる「児童虐待」。しかし、その子どもたちが生きる現場に寄り添い、なにが大切かを深く洞察し た報道は少ない。本作は「子どもたちと暮らす」ことを実践する児童養護施設、「光の子どもの家」の生活に8年にわたって密着し、その日常を淡々とていねい に描いたドキュメンタリー。「私の全

存在を受け止めて!」と不安のなかで揺れ動き続ける子どもたち。自らの信念とその重さに格闘しながら も、子どもに寄り添い続けようとする保育士たち。離れて暮らす子どもとふたたび生活できるようになることを願い人生を修復しようともがく実の親など、生命 力に溢れる人々の姿が瑞々しく描かれた作品。

関連記事

伝説の娼婦「ヨコハマメリー」【映画評】

195号(2006.6.1)

まんじゅうプロブレムが怖すぎる “今のPTA問題”をまとめた一冊

494号 2018/11/15

“「いじめ」と「いじり」の違いは?” 書評

208号 2006/12/15

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

625号 2024/5/1

「つらいときは1日ずつ生きればいい」。実業家としてマネジメントやコンサルタント…

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…