「自殺を『語ることのできる死』へ」をテーマに、自殺対策について考える官民合同のシンポジウムが1日、東京都内で開かれた。
シンポジウムは07年6月8日に発表された「自殺総合対策大綱」を受け、NPO法人「ライフリンク」(本紙214号掲載)などでつくる「自死遺族支援全国キャラバン実行委員会」と内閣府が共催したもので、当日は約600人が参加した。
シンポジウムは3部構成となっており、第1部では自死遺族である福岡県の大学生、桂城舞さんが自身の体験を涙ながらに語った。
桂城さんの父は3年前、事業の失敗から自殺によって亡くなった。「父は強く、優しい人だった。そんな父が自殺したと他言したことによって、弱い人、無責任な父親だと思われるのがこわかった」と語った。また長女である自分がしっかりしなければいけないと周囲から励まされるなかで「弱味を見せられず、なかなか真実を話せなかった」と、自死遺族としての苦しい胸中を明かした。そのうえで、「父からもらった命を大切にしながら、ほかの自死遺族などのために活動していきたい」と結んだ。
桂城さんの父は3年前、事業の失敗から自殺によって亡くなった。「父は強く、優しい人だった。そんな父が自殺したと他言したことによって、弱い人、無責任な父親だと思われるのがこわかった」と語った。また長女である自分がしっかりしなければいけないと周囲から励まされるなかで「弱味を見せられず、なかなか真実を話せなかった」と、自死遺族としての苦しい胸中を明かした。そのうえで、「父からもらった命を大切にしながら、ほかの自死遺族などのために活動していきたい」と結んだ。
読者コメント