不登校新聞

362号(2013.5.15)

第9回「生活習慣の獲得と自己の社会化に向けて」

2014年02月13日 15:42 by kito-shin
2014年02月13日 15:42 by kito-shin


◎連載「ひきこもるキモチ」

 前回の記事に書いたように、ひきこもりを辞める決意をしてから、どうするか前向きに考えた。「脱ひきこもり」にレールはない。そもそもレールとはなにか。成功するための資格獲得や社会属性(学校や会社やチームなど)への帰属だ。「脱ひきこもり」のレールを自分でつくるとすると、”健康を維持する生活習慣の獲得”と"社会復帰のための自己の社会化”の2つが大きな柱になると気づいた。考え続けていたら答えが出たので"考えまくって知恵で解決する”をその後の方針とした。人に頼るという生き方もあったかもしれないが、当時は人と関わることを極端に恐れていたのと、それで成功するのなら、もっと多くの人が「脱ひきこもり」を成功させているはずという思いがあった。連載に書いたように、いまの常識はひきこもりに対応できていない。
 
 考え方が人間をつくる。いまの状況は、いままでの考え方が招いたところがある。つまり、考え方が変われば現実も変わる、と当時読んでいた自己啓発本に書いてあったので、恐ろしい試みだったが実行することにした。
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