不登校新聞

333号(2012.3.1)

揺らいでいい 玄侑宗久

2017年03月06日 15:36 by kito-shin




 在宅不登校の家庭をつなぐ「ホームシューレ」と不登校・ひきこもり当事者の「子ども若者編集部」のコラボ企画が実現した。福島県・福聚寺住職/芥川賞作家の玄侑宗久さん。インタビューは不登校・ひきこもり経験者、不登校の子を持つお母さんの思いをぶつけたインタビューとなった。


――息子が不登校をしていたとき、本当に苦しそうでした。親としては学校に行く、行かないよりも、そのようすを見ているのがつらかったです。どう寄り添えばいいのでしょうか?

 不登校の息子がいる、自分を揺るがす存在が近くにいるということは鏡が近くにあるようなものです。自分を照らす鏡ゆえに、自分が苦しいときは、その存在が苦しさを増幅してしまいます。「救いたい」という気持ちもよくわかりますが共倒れになりかねません。


 難しいですが基本的には「あなたが学校に行こうと行くまいと、私の人生に何の関係があるの」という、ほとんど太陽のようなあり方をしていたほうがいいでしょう。不登校にしろ、病気にしろ、それはたんなる一つの現象にすぎません。その現象や症状が、病気とか、健康とか呼ばれるだけのことです。無難な症状だけを見せていれば健康と呼ぶわけです。症状だけをどうにか押さえつけたところで大きく変わらないでしょう。

世は無常私も無常


――私は不登校でしたが「いまの自分ではダメだ」という思いに苦しんできました。「自分」についての悩みをどうすれば?
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

【公開】静かな革命 奥地圭子

269号(2009.7.1)

人生の道標、北極星 石川憲彦

269号(2009.7.1)

あるがままとは 森英俊

269号(2009.7.1)

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

468号 2017/10/15

10月22日に投開票が行なわれる衆議院選挙。各党の不登校政策・いじめ問題へ...

467号 2017/10/1

アメリカ出身の日本文学者・ロバート キャンベルさん。子どもを取り巻く現状や...

466号 2017/9/15

いま20歳になる息子の父です。息子は、小学校の低学年のころは楽しくすごして...