在宅不登校の家庭をつなぐ「ホームシューレ」と不登校・ひきこもり当事者の「子ども若者編集部」のコラボ企画が実現した。福島県・福聚寺住職/芥川賞作家の玄侑宗久さん。インタビューは不登校・ひきこもり経験者、不登校の子を持つお母さんの思いをぶつけたインタビューとなった。


――息子が不登校をしていたとき、本当に苦しそうでした。親としては学校に行く、行かないよりも、そのようすを見ているのがつらかったです。どう寄り添えばいいのでしょうか?

 不登校の息子がいる、自分を揺るがす存在が近くにいるということは鏡が近くにあるようなものです。自分を照らす鏡ゆえに、自分が苦しいときは、その存在が苦しさを増幅してしまいます。「救いたい」という気持ちもよくわかりますが共倒れになりかねません。


 難しいですが基本的には「あなたが学校に行こうと行くまいと、私の人生に何の関係があるの」という、ほとんど太陽のようなあり方をしていたほうがいいでしょう。不登校にしろ、病気にしろ、それはたんなる一つの現象にすぎません。その現象や症状が、病気とか、健康とか呼ばれるだけのことです。無難な症状だけを見せていれば健康と呼ぶわけです。症状だけをどうにか押さえつけたところで大きく変わらないでしょう。

世は無常私も無常


――私は不登校でしたが「いまの自分ではダメだ」という思いに苦しんできました。「自分」についての悩みをどうすれば?


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