不登校新聞

219号 2007.6.1

第219回 大河内清輝くんの遺書

2015年03月26日 14:46 by 匿名
2015年03月26日 14:46 by 匿名


連載「不登校の歴史」


 前号まで、ホームエデュケーションの展開について紹介してきたが、90年代半ばごろ、学校教育の現状はどうであったか。

 いじめはずっと続いていた。

 94年7月、文部省は、「児童生徒の問題行動等に関する調査研究協力者会議」を設け、いじめ問題の実態の分析や対応のあり方について検討を行ない始めた。

 94年11月27日、愛知県西尾市で、中学2年生男子が自殺した。大河内清輝くんである。自宅裏庭の柿の木で首吊り自殺したのだった。4日後自宅の清輝くんの部屋から遺書が見つかった。便箋4枚に、いじめられていた事実と家族への感謝、再会したい気持ちなどが綴られていた。

 いじめ内容は12月5日遺書が全文公開され、概要以下のようであった。
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