不登校新聞

219号 2007.6.1

韓国の不登校の子に聞く

2015年03月26日 14:58 by 匿名
2015年03月26日 14:58 by 匿名
 シューレ大学の不登校研究会が07年4月27日~5月4日にかけて、「日韓代案教育シンポジウム」の開催を目的とした、韓国教育の現状調査を行なった。韓国では、不登校をするこどものことを「辞退生」と、フリースクールやオルタナティブスクールを「代案学校」と呼ぶ。日本以上に大学受験教育偏重という社会的風潮が強い韓国。そのなかで、1999年に設立された「Haja」は、現地ソウル市から事業委託を受け、年間1億円を超す公的援助を受けている数少ない代案学校の一つである。前回行なわれた同調査から5年がすぎ、韓国の教育事情も大きく変化してきている。そこで今回は、不登校研究会が現在「Haja」に通っているプンさんと、卒業生で現在スタッフでもあるユリさんに行なったインタビューについて掲載する。



専門性よりも、感受性を失わずに 「Haja」のスタッフ ユリさん


――「Haja」で働く経緯を教えて下さい?
 はじめて来たのは2000年7月でした。映像をづくりにかかわるなかで、学生として2003年まで通い、その後大学に進学しまして、2006年11月からは、「Haja」のスタッフとして勤務しています。

――「Haja」を選んだ理由は?

 基本的に親が認めてくれなかったんです。入学した中学校に合わず、学校に行かなくなったのですが、学校を辞退することを、両親は許してくれなかったので、中学、高校と、ただ周囲の流れに身を任せていたという部分があります。  そもそも、学校を辞退することそのものが、非常にエネルギーのいる作業だということもあり、辞退できなかったというより"しなかった”というほうが適切かもしれません。

――「Haja」で得たものは?
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