不登校新聞

332号(2012.2.15)

第7回「脱"誰かのための自分”から」

2014年02月13日 15:04 by kito-shin
2014年02月13日 15:04 by kito-shin

連載「"自閉症スペクトラム”から見える世界」

 これが自分の体だ、とみんないつの時点で確信するのでしょう。私はいつまでたっても自分の体に慣れなくて、思っている体のサイズと気持ちがマッチしないことがよくあります。このような不思議な感覚をイラストにして、文章を添えてまとめた本が『あたし研究』なのですが、この本を読むたびに、自分のことながら「そうそう」「わかるわかる」と思い、自分にとっての自分はまだまだ未知の存在なのだ、と感じるのです。わからないから、おもしろいのかもしれません。

 自分に興味がなかったころは、毎日がつらく、イヤになることばかりでした。理想の自分と実際の自分に差がありすぎて、その差を埋めることばかり考えていました。本当の自分をどこかに置き去りにしたまま、理想の自分を演じ続け、心が枯れそうでした。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

第18回 寝屋川教師刺殺事件【下】

232号(2007.12.15)

最終回 家庭内暴力とは何か【下】

232号(2007.12.15)

第232回 不登校と医療

232号(2007.12.15)

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…

622号 2024/3/15

「中学校は私にとって戦場でした」と語るのは、作家・森絵都さん。10代に向けた小…