今回登場いただくのは、PN Y・Yさん(28歳)。バイトへの葛藤や転機になった友人の言葉などを執筆してもらった。
「働いて自分の生活費を稼げるようにならないと一人前じゃない」。
漠然と15歳のときからそうずっと思ってきた。なのでとにかく高校生になってからバイトに挑戦し続けた。受けた面接は10回は超えるが、落ちたのは1回だけ。私の場合そこまでは順調にいくのだが、そこからが問題だ。
面接合格から勤務開始日までの間に、とてつもない不安に襲われ、心が折れ、キャンセルした回数は3回。1日でバイトをやめたケースは何回もある。15歳から実際に働いた合計日数は30日もいかない。そう、ほぼ働けていないのだ。だけど頭の中は「働かなきゃ! 働かなきゃ!」と勝手に自分を追いつめ、気持ちだけは激しく疲労していた。
あるとき、同じ元不登校だがバイトをバリバリしている友人に、「働きたいのにバイトが続かない」という内容の相談をした。そして友人の口から出た言葉が、後に私に大きな衝撃を与えることになる。「少し働くことから、離れてみたら?」。
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