不登校新聞

217号 2007/5/1

第217回 家庭で育つのは同じでも

2015年05月21日 13:02 by kito-shin


連載「不登校の歴史」


 イギリスでは、ホームエデュケーションが教育の"選択”と位置づいている。それぞれ、学校で教育を受けるより、子どもにとってよい、あるいは親の意識に合っているという理由からホームエデュケーションを選んでいる日常の姿に触れて、私は日本の登校拒否家庭との差に驚いた。
 
 日本では、学校に行かなくなって家庭にいることは、悪いことであり、駄目なことであり、恥ずかしいことなのであった。あるべき姿がとれなくなった子どもは、罪悪感や劣等感でいっぱいになり、自分を責めていた。親は自分の子どもが登校しなくなると、それを認められず、何とか登校させようとし、自分の子育てを責め、将来への不安で眠れなくなったりした。
 
 国も学校も学校復帰を求め、社会も登校拒否を問題がある子どもが起こすものという意識が強く、訓練や治療の対象と考える人が多かった。この状況で、不登校で家庭にいる子どもたちの多くは、身体症状が出たり、強迫神経症、家庭内暴力、ひきこもりなど苦しい状態が現れ、戸塚ヨットスクール事件や風の子学園事件のような悲惨なできごとも生じていた。
 
 何というちがいだろうと思った。たとえば、ホームステイさせていただいたホームエデュケーション家庭に、学校に通っている近所の男の子が遊びに来て、広い庭でサッカーをするなどして過ごしていた。夕食も食べていくことになり、「いっそ、泊まっていく?」という話になり、その男の子は親の許可を得て泊まり、私たちもいっしょに遊んだりした。
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