連載「ひきこもり時給2000円」vol.6


 今日は親の関わりについて書いてみます。おもに、僕がひきこもっていた当時、どんな関わり方をされてうれしかったか。あるいは、どんな関わり方が苦痛だったのか。
 
 僕が「親にされて嫌だったこと」の第1位は、「これからどうするんだ」、「親はいつまでも生きていないぞ」といった類の突き上げでした。まあ言うでしょうね、ふつう。でもこれが嫌でしかたがなかった。これを言われたくないからひたすら親を避けたわけです。
 
 わかっているんです、今の状況がまずいということは。いい歳の大人なんだし、いつまでも自立しないで親のすねをかじっているのなんて、ぜんぜんよくない。自分でも恥ずかしいし、情けない。でも、どうしたらよいかわからない。それで長期化しているわけです。その状態の人に「どうにかしろ」と言っても、まずどうにもなりません。せめてもう少し具体的に、「こういう場所があるから相談に行ってみたら?」とか、「ここにこんな記事があるから参考にしてみたら?」みたいに、「どうしたらよいのか」のところを提案するほうが効果的です。非難叱責はほとんど意味がない。むしろ相手を萎縮させ、殻に閉じこもらせるだけです。「北風と太陽」みたいですね。

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