最終回として、申請書の提出しめ切り日を経て、受領した申請書を拝見するときに考えていたことなどを書いてみようかと思います。
締切日の後、最初にする作業は申請書類の内容確認ではなく、申請書のほかに、決算書などの指定書類がきちんと添付されているか否かの確認です。応募件数の多い事業では、指定書類の不備を理由に審査対象外とすることもあると聞きます。これは基本の"き”です。
さて、受領した申請事業のリストができたころに、申請書の内容を審査委員とは別に、事務局としても拝見していくわけですが、最終的に助成が決定される事業の申請書には共通項があるように思います。その際、きっとプレゼンテーションが上手な書類が有利と考えていませんか? たしかにそういう部分がありますが、では「何をもって上手なプレゼン」というのでしょうか? 私の経験上、「よいプレゼン」とはこのようなものだと思っています。
「弱み」だって 説得力に
まず、公募型の事業における助成金とは企業など民間の資金であっても準公共の資金、あるいは公益性をもっている資金だと言えると思います。
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