不登校新聞

215号 2007/4/1

【公開】冥王星復活

2015年08月05日 15:04 by kito-shin
2015年08月05日 15:04 by kito-shin


 昨年、チェコのプラハで開催された国際天文学連合(IAU)総会において採択された、惑星の新定義案により冥王星が惑星から外された。しかし、その冥王星を再び惑星に戻すことをIAUが発表した。
なぜこのような事態が起こったのか。これには、ウォルト・ディズニー社のキャラクター、「プルート」が関係している。冥王星を英語で言うとプルート。ミッキーマウスの愛犬プルートは、冥王星発見にちなんでその名が命名された。このことからもディズニーは冥王星に強い愛着を持っており、当初よりその降格に反対していた。だが、冥王星は結局その地位を剥奪、「矮(わい)惑星」という新分類にいれられることで、事態はいったん収束を迎える。
 
 しかし、アメリカの06年新語大賞に「冥王星にするぞ!」という言葉が選ばれたことから事態は一転。この新語は「降格する」、「評価を下げる」などの意味で使われており、ディズニーは「プルートのイメージを激しく損なうものであり、プルートが大好きな子どもたちがかわいそうである」と、遺憾の意を表明するとともに、「このイメージを回復するには、冥王星を惑星の地位に戻すしかない」と声明を発表。これに対しアメリカの天文学者を中心とした多くのアメリカ人が支持の声を上げた。冥王星は、アメリカ人が発見した唯一の惑星として、発見当初からアメリカ人の誇りとされており、降格決定後も不満の声が多く囁かれていた。そして、ついに今年3月27日、冥王星復活の署名を受け、IAUは冥王星を惑星に戻し、当初の案にあった、セレス、2003 UB313、カロンの3つを新たに惑星に加え、太陽系の惑星を12個に増やす案を採用。さらに、新たに加わった3つの星をそれぞれ、ミッキー、ドナルド、グーフィーとすることを発表した。ディズニー側は「子どもたちの夢を守ることができてよかった。天国のウォルト・ディズニーも喜んでいる」と、喜びのコメントを明らかにした。
 なお、その後に米ディズニーランドで行なったアンケートで、「冥王星が惑星に復活してよかった」と答えた子どもはわずか12%。「どちらでもいい」という子どもが64%と大半を占めた。

※エイプリルフール企画です。

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