不登校新聞

416号 2015/8/15

学びとは「不全感」より始まる 内田樹

2015年08月11日 12:20 by motegiryoga


生身をさらして皮膚感覚で


 思想家・内田樹さんにお話をうかがった。内田さんの不登校・ひきこもり観は示唆に富む。読者のみなさんからもぜひご意見をいただき、今後も考えていきたい。

――不登校・ひきこもりについてどう思いますか?(東京編集局・茂手木)
  今の時代だとしょうがないんじゃないかな。僕が今の時代の子どもだったら学校に行ってないですね。つまんないから。
 
 僕も高校を途中で辞めたんです。でもなんで辞めたのか、今でも理由がよくわからない。とにかく急に辞めたくなっちゃった(笑)。 一つには満員電車に乗るのがイヤだったんですね。何万人もの人が同じ電車に乗って、同じ方向に向かっていく。そのなかに自分がいるというのがガマンできなかった。これに耐えると生き物としてダメになる、ここはガマンしちゃいけない、そういう身体的な直感に従いました。でも今になって思えば、それでよかったんだと思います。

学校でも家でも人は衰える


 ただ、僕は学校と家から「街へ出た」のであって、ひきこもったわけじゃない。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「理由はとくにないみたい」漫画家が語った私と娘の不登校

506号 2019/5/15

風呂に入らず、昼夜逆転も、私のひきこもりが自然に終わった理由

502号 2019/3/15

「不登校の時間をクリエイティブに」美術家・風間サチコさんに聞く

502号 2019/3/15

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

508号 2019/6/15

5月19日(日)、東京都文京区にて『不登校新聞』子ども若者編集部主催のイベ...

507号 2019/6/1

16歳が書いた「令和の不登校」への思い。執筆者の相良まことさんは、不登校に...

506号 2019/5/15

シングルマザーの母親と不登校の娘を描いた漫画『たそがれたかこ』(講談社)。...