不登校新聞

416号 2015/8/15

9月1日の子ども自殺に思う「学校絶対が命を奪う」 奥地圭子

2015年08月11日 12:57 by kito-shin
2015年08月11日 12:57 by kito-shin



 内閣府の調査により学校の長期休み明けに子どもの自殺が突出して多いことが明らかになった(本紙415号)。まもなく2学期初日を迎える。私たちには何ができるだろうか。本紙理事・奥地圭子が執筆。


 辛淑玉さんが、子どもへの強烈なメッセージをお書きくださった。そこで私は、子どものまわりにいる大人に届けたい。
 
 「東京シューレ」を開設して30年になる。悲しいことに、どの年も9月1日前後の子どもの自殺がかならずあった。新聞で報道されたものばかりではない。私たちだけが知ったものもあった。多くは、いじめが絡んでの自殺だ。
 
 いじめ自殺の場合、いじめの内容や学校側の指導や対策などが問題とされてきた。もちろん、それも大事だが、もう一つ大事なことがある。「いじめがあって学校が苦しいなら、学校を休んでよい、行かなくてよい」という考え方を子どもが持つことだ。子どものまわりの大人は、それを子どもに知らせる必要がある。
 
 なぜ、9月1日前後に自殺する子どもが突出して多いのか。
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