不登校新聞

416号 2015/8/15

9月1日の子ども自殺に思う「ねぇ。」 辛淑玉

2015年08月11日 13:00 by kito-shin


 内閣府の調査により学校の長期休み明けに子どもの自殺が突出して多いことが明らかになった(本紙415号)。まもなく2学期初日を迎える。私たちには何ができるだろうか。辛淑玉さんに執筆いただいた。


 私は、いつも一人だった。友だちがほしかった。
 
 幼かったころ、渋谷区笹塚の幼稚園は、朝鮮人の子どもの入園を許さなかった。近所の子たちが幼稚園に行って、誰もいない時間が寂しかった。
 
 小学校では最初から浮いていた。集団のなかでどうすごしていいかわからなかった。家の事情で何度も転校し、そのたびにいじめの対象となった。誰も机をともにしてくれない、一人で食べる給食は本当につらかった。
 
 お金がないから、あちこちの親戚に預けられた。「うちに来られたって……」と捨てゼリフを吐かれたり、叔父たちが鰻を食べている隣の部屋でいつまでもご飯をもらえずに放置された。惨めだった。
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