3・11の東日本大震災のあった2011年は、子どもをめぐる状況は、どんなようすだったのだろうか。くしくも、と言ったらいいのかタイミングがそうだったということだが、3月11日、法務省は前年度の「人権侵犯事件」の状況概要を発表していた。
 
 目を引いたのは、学校に関わる人権侵犯であり、なかでも「学校におけるいじめに関する人権侵犯事件数」は、前年度の1・5倍、2714件が救済手続きの対象となった。これはいじめに関して学校の対応が不適切であるとして手続きが取られた件数であるが、前年度より930件増え、過去最多となった。
 
 教員は子どもの人権を守る立場のはずが「教職員における人権侵犯事件数」も報告され、前年より206件増え、計1159件となり、やはり過去最多となった。たとえ1件でも、強い立場にいる教員が弱い立場にいる子どもに人権を踏みにじるようなことをやるなんてとんでもないことだが1カ月あたり96件も全国で起こっているのである。

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