不登校新聞

418号 2015/9/15

科学的事実として不登校は  脳科学者・茂木健一郎

2018年06月08日 15:01 by kito-shin
2018年06月08日 15:01 by kito-shin


 6月20日に行なわれた「不登校大学」(東京シューレ30周年記念事業)の講演録を掲載する。講師は脳科学者・茂木健一郎さん。脳科学者から見る不登校とは、何か。
 
 ある時期、「学校へ行けない夢」を私はよく見ていました。夢のなかの私は何カ月も学校に行っていない。「出席日数が足りない、学校に行かなきゃ」と思って恐怖心で目覚める。そういう夢です。
 
 今、私は研究所に所属していますが、研究所は「毎日通わなくていけない場」ではなく、かなり自由です。なんて言っちゃいけないのかな、まじめに通っている人もいるから(笑)。
 
 まあ、とにかく生活スタイルが変わり、「きちんと生きていない」という焦りがあるのか、無意識に世間からの圧迫感を感じていたのでしょう。それが夢にまで現れた。大人の私ですらそうなのですから、不登校の人が感じる圧迫感はたいへんなものだろうと想像しています。
 

多様な個性 上下はなし

 
 では、この不登校、どう捉えたらいいのか。
 
 脳科学の見地から言えば「不登校は脳の個性である」というのが結論です。
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