不登校新聞

214号 2007/3/15

助成する気持ち 助成事業の事例

2015年09月24日 15:18 by kito-shin
 「経験を積む」とは、従来の活動に新たな要素を加え、幅や奥行きを広げることを目指した活動などを事業として考えた場合に、その事業の実施に付随して現場スタッフがどう動き、子ども・若者からの反応にどう対応していくか、というプロセスを指しています。
 
 「クレイン・リバー」の2001年度の助成事業(注1)がそれにあたります。クレイン・リバーは、もともとプロの演劇集団であり、各種作品の制作、演出、ワークショップの実施などの活動をしています。2001年事業への助成金額は199万円。演劇は、コミュニケーションや自己表現の機会になるため、高校生を中心に広く提供していこう、というのが事業内容でした。実際に、事業が始まると、想定よりも補助スタッフ人数が必要だったり、生徒の側から思わぬ反応が出てきたり、いろいろなことが起きたそうです。しかし、そうした事業の責任者やスタッフが悩み、考え、対応をする、というプロセスが「経験値を積む」ことになったと言えそうです。

 こうした事業の応用としては、たとえば従来15歳までを対象にしていた居場所が20歳までの若者も受け入ることを目的にプレ企画を実施してみる、というケースが考えられます。20歳までを対象にした場合、スタッフは何人必要か、どんなプログラムが妥当か、それは当然、実践して初めて検討する材料を得ることができます。「経験と実感」を積むために助成金を活用するという考え方ができます。
 

外部リソースの巻きこみ

 
 次に「事業全体のステップアップ」。名古屋のNPO法人「こどもNPO」の2002年度助成事業(注2)が、わかりやすい例だと思います。子どもNPOは、自主保育活動から発展した団体で、主体的に活動する子ども向けのプログラムや大人のサポーター養成講座などを行なっていました。
 
 また、行政の環境基本計画などに対し、子どもたちの声を提言する事業を行なうなど、地域のまちづくりに「子どもの参画」という視点で取り組む活動を重点的に行なっていました。
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