不登校新聞

214号 2007/3/15

汚いものを隠す「美しい国」 辛淑玉

2015年09月24日 15:50 by kito-shin



 「日本は、アメリカが横暴なことをすればするほどアメリカを尊敬する国だ」。
 
 米国滞在中、日本研究の学者が言った言葉を思い出す。ここまで自信を持って言われるほど、日本は戦後の占領政策の中、アメリカに逆らわなければ生きていける(しかも甘い汁も吸える)と学んできたのだろう。
 
 マッドアマノさんが小泉前首相のポスター「この国を思い、この国を創る」を、「この米国を思い、この属国を創る」とパロったのが頭をよぎった。
 
 米国滞在中、米軍関係者へのインタビューで、沖縄における強かんや殺人の件数を突きつけると「アメリカでできないことをしたいから」だと答えた。まさに、日本は植民地なのだ。
 
 安倍首相の「美しい国」発言を聞くたびにため息が出るのは、韓国語と中国語では、アメリカのことを「美国」と書くからだ。私の耳には、「美しい国」なんてアメリカへのこびへつらいにしか聞こえない。
 
 そして、汚いものを隠すだけの「美しい国」づくり。隠された汚いものはどこに行くのだろうか。
 
 たとえば、「勉強のできないいじめっ子たち」はたしかに汚い生徒かもしれない。でも、出席停止にして隠すだけなら、ますます勉強しなくなって格差は広がる。
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