4年ぐらい前だったと思うが、「ひきこもりについて」の小冊子に、息子のことを書かせてもらったことがある。
当時はまだ家から一歩も出ないときだったが、家のなかで楽しく過ごしていると書いたように思う。
息子は、中1の秋からさみだれ登校で、2学期終わりには、すっかり行かなくなった。しばらくは、わが家も大混乱だったが、中2からは、とくに登校をうながすこともなく、ときが過ぎ、中2の終わりごろから、自分でコンピューターのプログラミングに興味を持ち、本屋で山ほど専門書を買い込んできて(このときも、ひとりでは外に出られなかったが)独学で勉強して、簡単なプログラムをつくっては、楽しむようになった。ときどきは主人の仕事を手伝って、こづかいをもらったりもしていた。
高校受験のときは「行きたいところがないから」と進学せず、家にいることにした。パソコン、ゲーム、それに菓子づくりや、パンを焼いたり、学校から解放されて楽しく過ごしていた。
高2年齢になり秋も深まったころ、「大検を受けようかな」と、突然言い出した。
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