3月1日号の「ひと」欄・関本冬美さんの「心から『ふつう』に憧れていた」を読んで、気持ちがうごかされました。
私も、中学時代「ふつう」に憧れていました。当時は、陰うつ・暗たん・閉塞・過剰な自意識をこねて丸めて人のかたちにしたような人間でした。
それなのにまわりの人たちは、とっても楽しそうではありませんかっ。「なんでなのさ??」、あたしゃ、疑問でいっぱい。何とかラクに生きたい。その一心で答えを見つけました。「ああそうか、私は『ふつう』じゃない」。
フ・ツ・ウ……、なんてすてきな響きでしょう。生きやすそうだし、心も体も軽い感じ。もちろん、「学校が好き」なのが、基本の「キ」なんでしょう。
自信に溢れた態度、たくさんの友だち、弾ける笑顔、優秀な成績……、しあわせな結婚も安心な老後も、学校になじんだ「ふつう」の人であればこそ。
自分の行くべき道を、大発見した私は、とりあえずカタチから入ることにしました。
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